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2008年10月の記事

2008年10月26日 (日)

サイト管理人の苦悩

Kさん(32歳)は、あるLGBT総合情報サイトの管理人をしていました。

元々はKさんの友人が立ち上げたサイトでしたが、数年前にKさんが管理人を引き継いで内容を充実させて、今では有名なサイトに成長しました。

しかし近年、Kさんはサイト運営上のトラブルに悩まされる日が続きました。トラブルの多くは以下のようなものです。

①特定の人物を対象とした誹謗中傷の書き込み

②特定の店や会社に対する営業妨害的な内容の書き込み

③違法な行為の勧誘の書き込み

④個人情報の暴露

⑤これらの行為に関する通報への対応

Kさんとしては、できる限り迅速に正確に管理人としてトラブルに対処してきたつもりでしたが、その対応に不満をぶつけてくる人も現れ、管理人の法的責任を追及すると言って脅迫に近いメールを送りつけてきたり、サイト潰しと思われるような行為で圧力をかけてくる人が頻繁に現れるようになりました。

Kさんは、普段は会社員としての生活を送っており、サイトの運営管理に関して付きっ切りになるわけにもいかず、かと言って毎日多くの利用者のあるサイトを閉鎖することも出来ずに困ってしまい相談を寄せられました。

Kさんの正直な意向を確かめたところ、「管理人を辞めたい。サイトとは無関係になりたい」ということだったので、新しい管理人を探すことになりました。

このサイトは様々なLGBT関連のビジネスリンクが貼られていたこともあり、またアクセス数的にも魅力あるサイトであったことも功を奏して、あるLGBT関連企業が管理権限を買ってくれました。

Kさんは、スムーズに管理人を交代でき、管理人としての退職金を手に入れることが出来たと大変満足されました。

管理人交代後、直ちにサイト内の各種管理規程の見直しと、個人情報保護体制の構築、セキュリティーの強化などを行い、書き込みに対する通報システムや監視システムも配備して万全の体制にリニューアルしました。

しかしそれでも、毎日まめにメンテナンスしないと色々な問題が発生します。

総合情報サイトではありますが、出会い系的側面も有しているので、トラブルの種は常時存在します。

一つ一つの対応をきちんとして、時には毅然とした態度で臨むことも求められます。

Kさんの例は極めて上手くいったケースですが、これは珍しいケースだと思います。

多くの管理人さんは、サイト内のトラブルに関して悩みを抱えておられるのではないでしょうか?

サイトの管理規程や利用規程、書き込みの際の注意事項、トラブルが発生した際の対処、利用者の個人情報の保護など、管理人として気を配らなければならないことが多くあります。

トラブルが積み重なれば、管理人としての責任を問われかねない事態になります。事前に防げることは事前に対処して、思わぬ不利益を受けないように準備しておくことが大切です。

「管理」という事、「管理人」という立場、とても重要で重たいポジションです。自覚と責任を持って運営にあたっていかなければなりません。利用者も管理人の苦労と苦悩を察して、健全な利用をして頂きたいです。

【ホームページ利用規約・書き込み注意規程・管理規約・各種契約書の作成に関するお問い合わせはレインボーサポートネットまで⇒http://rainbow-support.net/

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2008年10月20日 (月)

LGBTだって子供が欲しい!

一生の伴侶となるパートナーを見つけたLGBTの皆さんが次に考えることは何でしょうか?

パートナーとの生活を円満に続けていく方法。クオリティーの高い日常生活の構築。お互いの老後に備えること。。etc・・・

そして、パートナーと幸せな家庭を築くこと。パートナーとの子供を育てること。

近年、子供が欲しいと真剣に願うLGBT当事者の方々が増えてきました。レインボーサポートネットにも、具体的な方法論を提示されて、手続きなどに関して相談される方が増えてきました。

例えば、兄弟の子供を養子にして育てたいとか、先端生殖医療を利用して嫡出子を授かりたいとか、海外で代理母を利用したいなど、かなり具体的な相談です。

パートナーとの幸せな生活を手に入れたら、次は幸せな家庭を作りたい、家族を持ちたいと思うその気持ちは自然なものなのかもしれませんね。

さて、ゲイカップルの場合、ビアンカップルの場合、トランスジェンダーカップルの場合、性別変更手続きまで済んだパートナーを持つカップルの場合、それぞれ各事情により方法論も手続方法も異なってきます。

詳細は各カップルの事情により異なると言って良いでしょう。養子縁組一つとっても、縁組対象者の年齢などの条件によって方法も異なってきますし、先端生殖医療を利用する場合には、その医療自体が国内では未承認だったりします。

法的にはLGBTカップルの保護さえままならない状況ですから、その先(最先端かもしれませんねcoldsweats01)の事までは非常にハードルが高いというのが率直な感想です。

中には、現行の制度をフルに活用して、思い通りの家庭を手に入れているカップルも居られます。これは非常に幸せなケースでしょう。

望んでも手に入れられないという方が多く、そうしたLGBTのカップルにどういったサポートができるのか、私にとっても大きな課題です。

現状では、LGBTだって子供が欲しい!という気持ちを多くの人に知ってもらう機会はなかなか無いようですが、今後、LGBTのパートナー制度や準婚姻制度などが政治的なレベルで検討されるようになってくれば、その先にある問題にもきっと光が当たることでしょう。

しかし、『それを待ってはいられない!』というのが当事者の皆さんの正直な気持ちかもしれません。

制度的な限界を相談者に示さなければならない時、本当に申し訳ない気持ちになります。

ただ、当事者の皆さんが、大きな声を出して立ち上がらなければ、現状はいつまで経っても変わりません。いつの時代にもどんな事でも、『先駆者』には大きな圧力と苦悩が付きものです。ときには先駆者は犠牲になることもあるでしょう。この問題は、そうした戦いが必要な分野なのではないかと思うのです。近々選挙が行われるそうですが、こうしたLGBTに関する諸問題をどう考えるのか、各候補者の考えを聞いてみたいものです。

【養子縁組手続き・パートナー契約書の作成などのご相談はレインボーサポートネットまで⇒http://rainbow-support.net/

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2008年10月13日 (月)

LGBTと自殺

ある暑い夏の日、大阪のMさん(46歳)のパートナーJさん(52歳)が自ら命を絶ちました。

突然のことで原因もよくわからないまま、MさんはJさんのお葬式を出してあげました。ささやかなお葬式でしたが、生前にJさんと交流のあった人たちが多く参列して、Jさんの人柄をしのばせるものでした。

後日、MさんがJさんの遺品を整理していると、Mさんの知らなかったJさん名義の預金通帳や有価証券などが出てきました。

Jさんには関東地方に残している妻子が居ました。Jさんは妻子よりMさんを選んで、大阪に来て同棲を始めて3年目でした。

MさんはJさんの遺品や遺産について、どのような処理をしていいのか分からず相談をしてこられました。

結局、Jさんの遺されたご家族を探し当てて、Jさんの遺品や遺産は適切に処理されました。ご家族の配慮で、Mさんにも遺品の一部が渡されました。

事務処理は一件落着しましたが、Mさんの心は晴れないままです。

2人で幸せに暮らしていたはずなのに、どうして彼は自殺してしまったのだろう?Mさんはその事で悩み落ち込み、精神的に不安定な状態になりました。

幸いにも、Mさんの友人たちが彼を支え、徐々に元気を取り戻しつつあります。

LGBTの自殺率は、一般人の自殺率よりも高いという話をよく聞きます。

確かに、LGBTの人々は、マイノリティという立場にあるために、社会的に様々なストレスを感じることが多いのかもしれません。一般人でも自殺率の高さが問題となる今日この頃ですから、そうした一般的なストレスとLGBT特有のストレスが重なれば、余計にLGBTの自殺率は高くなるという説明にも一理あると思います。

しかし、そもそも、LGBTの総人口について確定的な資料があるわけでもなく、果たして本当にLGBTの自殺率が高いのかどうかを立証するのは難しいでしょう。

LGBT当事者が自分の性的指向を、自殺を考える程の悩ましい事柄として捉えているのかといえば、必ずしもそうとは言いきれないでしょう。

Jさんが自殺をした本当の理由は謎のままですが、性的指向を苦に自殺したのだとすれば、大変悲しいことです。Jさんの死後事務を行いながら感じたことは、彼が背負っていたものがあまりにも大きかったのではないか?ということです。家族を捨てて愛に走ったわけですが、十分大人な人間には、感じて余りある背徳感だったのではないでしょうか。もしその背徳感が自殺の原因なら、それを誰かに相談して欲しかったと思います。自殺で解決するものなど何も無いと思うのです。あるのは遺された者の悲しみだけでしょう。

「死」は誰にでも必ずいつかやって来ます。死に急ぐことより、死ぬ気で生きることに意味を見出して欲しいのです。

【死後事務のご相談もレインボーサポートネットまで⇒http://rainbow-support.net/

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2008年10月 1日 (水)

企業にとってのLGBT

欧米では有望な市場として認識されているLGBTマーケットですが、日本ではまだ手付かずの状態と言っても良いでしょう。

LGBTマーケットというと、風俗関係の業種を想像する方が多いかもしれませんが、実際には多岐にわたります。

主に、美容・健康・医療、芸術、情報通信、ハイテク家電など、美しいもの系や癒し系、新しいもの系に対する需要が多いと思われます。

試算では、国内におけるLGBT市場の規模は6兆円超と言われています。

既にLGBTを意識した商品開発を行っている大企業もあり、今後は多くの企業が追随していくでしょう。

RSNにも、LGBT当事者向けの不動産物件を紹介して欲しいといった問い合わせもあったりします。残念ながら不動産に関しては取り扱っていないのでお断りしていますが、不動産分野にも一定の需要はあると思われます。

さて、企業にとっては、ビジネスの相手としてのLGBTという認識の他に、自社の社内におけるLGBT対応も重要になります。

LGBT当事者は、どんな集合体にも、どんな地域にも、必ず存在します。

もちろん、数の大小はあると思いますが、中小企業でも大企業でも、社員の中にLGBT当事者が存在する可能性は必然的にあるのです。

LGBT当事者の多くは、TV番組に出ているような、『いかにも』な方々ではありません。

外見では判断できないということを強調したいです。

また、社会的に大々的にカミングアウトをしていない人の方が多いです。

会社内で、セクシュアリティについては秘密にして仕事をしているという方が大半です。

ある業種だけにLGBT当事者が集中しているということもありません。

実際、私がお会いしたLGBT当事者の方々の職種は様々です。

公務員(国・都道府県・市町村・公安関係など多種)、日本を代表する大企業、銀行・証券会社、ライフライン企業、教職、研究職、医療・福祉など分野はバラバラです。

企業としては、会社の規模に関わらず、自社内にLGBT当事者が居てもおかしくないという観点から、労務や総務における対策を考えて頂きたいと思います。具体的には、セクシャルハラスメントの防止や、社員のクオリティーライフへの貢献、人事評価制度の見直しなどです。

LGBTフレンドリーな会社は、LGBT市場においても高く評価され、業績の向上にプラス面が大きいでしょう。

また、マイノリティーに配慮するという会社の姿勢は、職場環境の向上にも効果的であり、コンプライアンスレベルもグっと高くなると思います。

社員がLGBTであるということを告白していなくても、多種多様な人材が存在することを前提とした社内環境の整備は決して無駄なものではありません。

LGBT市場という魅力的な市場を手にする前に、自社の環境整備から手掛けて頂きたいと思うのです。

【LGBTビジネス・企業向けLGBTセミナー・医療従事者向けLGBTセミナーのお問い合わせは、レインボーサポートネットまで⇒http://rainbow-support.net/

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