2009年5月17日 (日)

只今、離活中!離婚に備える男女

『離活』という言葉が取り沙汰されています。

離活とは、離婚活動のこと。

離婚活動とは、離婚に備えて、手続きがスムーズに行くように筋道を立てながら、より良い条件で離婚できるように水面下で準備する活動のことです。

離婚の動機は人それぞれ。

結婚後にセクシャリティの違和感に気づき、それが離婚の原因になるという場合もあります。

夫と妻のどちらかに責任があって離婚するという場合もあれば、お互いに何となく別れようという場合もあります。

夫婦の数だけ、夫婦の形があります。本人同士しか分からない内情があるのです。

離婚する際に必ず作成して欲しいのは、「離婚協議書」です。

これは、どういう条件で離婚するかを具体的に記載する書類です。子供が居る場合には養育費について、夫婦のどちらかが慰謝料を払うような場合にはその額、無条件で離婚する場合にはその旨など、大事なことを書きます。

さらに、離婚協議書は公正証書でお作りすることを強くオススメします。

公正証書にすることで、離婚の条件を守らなかった相手に強制執行を申し立てることのできる効力を生じさせることもできるのです。

公正証書は公証役場という機関で作成しますが、我々行政書士にご依頼になれば、行政書士が代理人として公証役場で手続きをし、ご本人様がわざわざ公証役場に出向かなくてもよいというメリットもあります。

セクシャリティの違いで離婚する場合など、離婚の理由を説明しにくい場合に、こうした代理人行政書士による離婚協議書作成手続きをご利用下さい。

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2009年3月23日 (月)

別れの季節・伝えたいメッセージ

3月は、別れの季節ですね。

新しい人生を歩むために旅立つ人や、引き裂かれるように離れていかざるを得ない人など、様々だと思います。

パートナー、恋人、友人との悲しい別れは、本当に辛いですね。

場所的な物理的な別れもあれば、心理的な別れもあるでしょう。

しかし、別れる前に決着をつけなければならないとか、別れたけどまだ解決していない問題があるなど、「別れ」をすんなりと受け入れられないようなことがあるのも事実。

例えば、友人にお金や物を貸したが、返さずにに転居しようとしている(してしまった)とか、伝えたいことを伝えられないまま離れ離れになってしまいそうだというような場合です。

金銭や物の貸し借りについて、返してもらうようにきちんと請求したいという時には、『内容証明郵便』が有効です。

これは、相手に対して、請求したという証拠を、日時・内容を正確に記録でき、その記録を保管してもらえるというメリットがあります。

もしかしたら、将来的に裁判に訴えるかもしれないが、現段階では裁判までは考えておらず、しかし自分が返して欲しいと強く思っているという意思だけは伝えておきたいという時に便利な制度です。

別れをきっかけに、もう忘れてしまおうとか、泣き寝入りで仕方ないなと諦めている方がおられたら、是非試して頂きたいと思います。

もしかすると、その真摯な呼びかけに、相手が応えてくれるかもしれません。

別れの季節は、『ケジメの季節』でもあります。

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2009年1月11日 (日)

レズビアン妻の告白

公務員の沙紀さん(仮名・35歳)は、同じ職場で知り合った3歳上のご主人がいます。結婚して2年、官舎で二人暮らしで子供はまだありません。

沙紀さんのご主人は、仕事の都合で定期的に数ヶ月間家を留守にします。

2人の仲はとても良くて、一緒に居れる時は二人でいつも仲良く行動していました。

沙紀さんはご主人のことをとても愛していて大切に想っていました。

しかし、ご主人が家を空ける数ヶ月間の間、彼女の側にはご主人とは別の人がいました。

その人は、沙紀さんの職場の元同僚(後輩)で、沙紀さんとは結婚前から深い関係(同性愛関係)にありました。

結婚を期に、同性愛関係を清算しようと二人は一旦別れましたが、元の鞘に収まるのにそう時間はかかりませんでした。

とは言うものの、ご主人が長期間家を空ける間だけです。

沙紀さんのお相手の女性のことは、ご主人も知っており、共通の友人といったところです。

沙紀さんに言わせると、ご主人への愛情と後輩への愛情は別物で、どちらに偏ることも無く、二人との関係を続けていきたいということでした。

ご主人には秘密の関係でしたが、その秘密を二人の女性が守り続けることができたならば、沙紀さんにとっては最高の環境でした。

沙紀さんは自分のセクシャリティを寛容なレズビアンだと表現していました。

私は結局バイセクシャルなのではないかと思いましたが、沙紀さん自身はバイセクシャルとされることに強い抵抗がありました。

ある日、沙紀さんは珍しくお酒に泥酔して、ご主人に後輩との関係を告白してしまいました。「酒の勢いでつい、いい気になって、、この人なら何でも話せるような気がして、、、そして許してくれるような気がして、、、、」とは本人の後日談です。

ご主人は最初は冗談のように思っていたそうですが、沙紀さんが具体的な証拠を持ち出してまで話をしたので、確信をもつようになってしまいました。

ご主人は、早く子供が欲しいと願っていたので、沙紀さんのレズビアンの告白を聞いて、子供が出来ないのは沙紀さんのセクシャリティのせいではないかと思うようになりました。(これは客観的には、ご主人の勘違いというか認識の間違いです)

沙紀さんは、ご主人にレズビアンであることを告白したと後輩に話しました。

すると後輩は、沙紀さんにご主人と別れて自分と一緒に暮らすように、仕事を辞めるようにと迫るようになりました。

沙紀さんの告白は、沙紀さんが思い描いていたような3人のそれぞれの良い関係を完全に否定する結果となってしまいました。

一方、ご主人は沙紀さんに、後輩との関係を完全に終わらせるように迫りました。

沙紀さんは困り果てて相談を寄せられました。

さて、沙紀さんはどうすれば良いのでしょうか?

沙紀さんは自分にとって都合の良い状況に甘んじて、自分のことを愛してくれていた二人の大切な人間の気持ちを踏みにじっていたのではないでしょうか?

まずは、沙紀さんはこれまでの自分を反省しなくてはなりません。

選択肢としては、①夫を選ぶ ②後輩を選ぶ ③両方から身を引く のいずれかになります。

沙紀さんの本心としては、①~③のどれでもなく、『今まで通り』が理想なんでしょう。そういう態度がアリアリでした。

結局、沙紀さんはご主人と離婚する道を選択し、ご主人もそれに無条件で同意しました。ご主人はどこまでも「良い人」でした。妻の不貞行為を責める事をせずに、長期間家を空ける仕事に対する恨み言を言っていたそうです。

沙紀さんはすぐに後輩の元へ行くことはせずに、とりあえず実家に身を寄せました。沙紀さんの告白は、沙紀さん本人とご主人と後輩の3人(私もいましたね)以外に知られること無く処理されました。

愛憎劇とまではいかず、かなり迅速に、そして淡々と終了した事件でした。

嘘をつかれ続けた方が良かったのか、真実を知った方が良かったのか、何だかモヤモヤしたものが残ったのは、私だけだったようです。

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2008年9月23日 (火)

デートDV

ドメスティック・バイオレンス(DV)。この言葉は、もう皆さんご存知だと思います。

さて、『デートDV』についてはご存知ですか?

デートDVとは、未婚のカップル間で起こる暴力のことです。LGBTカップルにおいても、デートDVは他人事ではありません。デートDVに悩んだり、知らず知らずのうちにDVの被害者になっているということが増えています。

DVは、相手に対する熱烈な支配欲の表れの「愛情」であると誤解される場合が多々あり、加害者・被害者双方がDVであると認識していないパターンが増えています。

では具体的にどういうものがDVにあたるのかご紹介します。

①『性交渉に関するもの』 嫌がる相手に無理やりに性交渉を迫る。性感染症予防のために避妊具の装着を要求しても拒否される。性交渉の際に薬物や器具を無理やり使用される。

②『行動・環境の監視』 日々の行動について細かくチェックされる。携帯電話の着信履歴やメールをチェックされる。友人関係や職場などについてチェックされ、場合によっては絶縁や退職などを迫られる。

③『暴力・暴言』 殴る蹴る、技かけ、物を投げつけるなどの暴力。脅す、誹謗中傷、大声で怒鳴るなどの暴言。

④『経済的暴力』 貸したお金を返さない。貢がせる。借金をさせる。

⑤『中心主義』 自分の都合を押し付ける。何かにつけて自分を第1順位に据えさせてしまう。

以上が、大まかな分類です。少しでも当てはまると感じた場合には要注意です。

厄介なのは、上記の①~⑤の状況が常にあれば、別れを選択するでしょうが、時折、すごく優しくなったり、暴力や暴言を反省したりして、人格がコロッと入れ替わったような状態になったりします。そうするとまた許してしまう。これを繰り返すパターンがほとんどです。このサイクルに陥ると、なかなか抜け出すことができません。知らず知らずのうちに年月が経ち、関係を絶つきっかけが掴めずにいる人も多いでしょう。

そもそもデートDVは、恋愛の過程が、「束縛・支配・管理・監視」といった方向に進んでしまうことにより生じ、相手を想う気持ちや、相手の自分への気持ちに対する期待感などが過度に膨張した状態だと言ってもいいでしょう。

DVはお互いの気持ちを正確に相手に伝える努力や、密なコミュニケーションによって防ぐことができる場合もあります。

しかし中には、DVを繰り返してしまうような人や、もはや犯罪の領域に達してしまうようなDVをする人、愛情とはかけ離れたDVなどの深刻な場合もあります。

DVに気付いた時、特に被害者側は動揺し、この先どのように対処したらよいか大いに悩むと思います。

DVに関する相談機関は、警察や人権擁護機関などに多く設置されるようになりましたが、LBGT当事者の方々にとっては敷居の高いものかもしれません。それでも、事態によっては、早急にそうした専門機関に相談したり、深刻な場合には警察に相談することをお勧めします。もちろん、RSNでもご相談をお受けしています。

恋愛期間中、ず~とラブラブモードであれば良いのですが、現実にはそうもいきません。色々な紆余曲折を経ていくのは恋愛の常でしょう。だからこそ、お互いの人間的な成長もあるのだと思います。しかし、お互いの人間的な成長が望めないような恋愛状態に陥った時には、立ち止まって冷静に自分自身や相手のことを見つめなおすことも必要です。

これってDVかな?このままでいいのかな? そんな風に思ったら、1人で悩まないで、まずは身近な信頼できる友人などに相談してみることが重要です。

年々増加するデートDVの被害ですが、LGBTの世界でもそれは決して例外ではありません。

【DVに関するご相談もレインボーサポートネットまで⇒http://rainbow-support.net/

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2008年2月 6日 (水)

友情結婚

友情結婚とは、形式的に婚姻届を提出するが、心のつながりは友情以上のものはない結婚をいいます。ゲイとレズビアンが結婚適齢期になり、世間体や親の手前から友情結婚に踏み切るケースがあります。今では友情結婚を斡旋するwebサイトが存在し、友情結婚を前提とした合コンなどが全国各地で行われています。

さて、この友情結婚ですが、法的にはどうなのでしょうか?

手続きの観点からだけ見ると、男女が婚姻届に必要事項を記入・押印して役所に提出すると簡単に受理されます。この時点で、法的には婚姻が有効に成立します。

一方、民法742条によると、当事者間に婚姻をする意思がない場合には、婚姻は無効とするとあります。ここでいう「婚姻をする意思」について判例では、真に社会観念上夫婦であると認められる関係の設定を欲する効果意思を意味するとしています。

ここで問題になるのは、ゲイとレズビアンの友情結婚について、民法742条のいう「婚姻する意思」の要件を満たしているかどうかということです。判例のいう「社会観念上夫婦であると認められる関係」とは、一体どのような関係を指しているのかが気になります。

友情結婚の場合、その名のとおり、「友情」なので、基本的に肉体関係は無く、お互いに同性のパートナーを有していること(有す可能性がある)が基本的なパターンです。

このような状態の夫婦を、社会観念では夫婦と認めるでしょうか?

そもそも社会観念という概念自体、抽象的であり、明確なものではありません。

とすると、友情結婚が法的な婚姻として認められるか否かについて、賛否両論大論争になるとしても不思議ではないわけですね。

世論が、友情結婚の是非についてクローズアップすることが無いかぎり、友情結婚カップルは安泰なのかもしれません。

しか~し!これが大問題になる場合があります。

それは、友情結婚カップルが離婚をすることになり、泥沼の離婚騒動に発展してしまった場合です。

RSN(レインボーサポートネット)に寄せられる友情結婚に関する相談の大半が、この離婚の際のトラブルについてなのです。

離婚も婚姻の際と同様に、離婚届に必要事項を記入・押印して役所に提出すれば簡単にできます。

しかし、当事者の一方が離婚に応じようとしなかったり、離婚に際して財産分与や慰謝料などの条件が折り合わなかったりすると大変なことになります。

離婚に関するトラブルは、最終的には家庭裁判所に持ち込まれますが、いきなり離婚裁判をするわけではなく、まず離婚調停が行われるシステムになっています。

この離婚調停では、調停委員が当事者やその代理人から詳しく事情を聴取して調停案を作成するのです。

さて、調停委員に友情結婚を説明しますか? それとも、そもそも友情結婚なので婚姻は無効だったと主張しますか?

無効な婚姻だとわかって婚姻届を出したとすれば、公正証書原本不実記載罪に問われかねません。友情結婚のつもりが偽装結婚になってしまう危険性があるのです。

友情結婚は末永く二人が結婚生活を続けることができるのならば、そういうライフスタイルの夫婦として成り立つ余地があるのかもしれません。

しかし、もし婚姻生活を解消することになった場合、お互いが納得して離婚できる状況にならなければ、大変なことになってしまうということをよく考えておいて欲しいのです。

婚姻に際して、事前に婚姻契約を結んでおくことも一つのアイデアかもしれません。

『友情結婚』、とても響きの良い言葉です。私や世間が考えている以上に、日本でも多く行われるようになっています。でも、そこに潜む危険性について、当事者にきちんと認識して欲しいと思います。

【婚姻契約や離婚問題に関するお問い合わせはレインボーサポートネットまで⇒http://rainbow-support.net/

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