今回の記事は、性的な要素を多く含みますので、大丈夫な方だけ読み進めて下さい。
顧問先のゲイAV制作会社での話。
事務所には何台ものPCがズラリとならんでいて、若い社員さんやバイト君たちが黙々とマウス片手に作業をしています。そう、モザイク処理の作業です。
「これねぇ、目が疲れるし、マウス持つ手は痺れるし、大変なんだよ。だからなるべく大人数で分散してやってるんだよ」
と、社長。
なるほど、さながらモザイク工場だなと妙に納得。
「ところで、モザイクの濃さの基準て何なの? うちのは他社と同程度にしてあるけど、薄すぎるかな?」
社長のいきなりの質問に、少々戸惑いましたが、作業画面を覗いて見るとなるほど微妙な濃さ(細かさ)のモザイク。
そもそも男ですから凸型なので、モザイクをかけても形は分かるわけで、どの範囲までが許されるのかと質問されても明確に答えることができません。
「業界他社の大半の濃さに合わせるのが無難でしょうね」という結論で社長と合意。
昨年、男女物のアダルトビデオの審査を行っている業界団体が、モザイク処理の審査基準が甘すぎるということで警察から捜索を受けるという事件がありました。これは、歯止めがきかなくなってきているAV業界に対する警察の警告だったのだろうと推測できます。
ゲイAVの世界には、作品の倫理性やわいせつ性を審査する大きな機関はありませんので、それぞれの製作会社が自社で判断していると思われますが、行き過ぎの演出や薄すぎるモザイク処理が一部では横行しているようです。
ゲイ向けのセクシャル産業の規模が年々拡大していく中で、競争も熾烈になり、高いクオリティとハードな内容が要求されてしまい、わいせつ性に関するコンプライアンスは二の次になってしまいがちです。
昨年、男女物のAV業界にメスが入ったことを考えると、ゲイAV業界もそろそろ気をつけなくてはいけないのでは?と思いました。
モザイクの濃さだけではありません。調べてみると、モザイクをかける場所やモザイクの手法などについて、男女物AV業界団体は一定の基準を設けていることがわかりました。
しかし、その基準をもってしても、時には摘発されるわけですから、この業界は常に綱渡り的な危険が伴うと言えるでしょう。
インターネットで海外のアダルトサイトに容易に接続でき、そこではモザイクによる修正など全く無い画像や動画を見ることができてしまうわけですから、日本国内において現状のようなわいせつ物に対する規制が必ずしも実効性を有しているようにはとても思えないわけです。
大切なことは、自己責任で行動できる分別ある大人には規制を解除して、パターナリスティックに保護しなくてはならない未成年者などに対しては、わいせつ物の提供を受けることが出来ない環境を整備し、提供した者への罰則を強化していくことであると考えます。
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